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双子の立木を素人が伐採した話 (多幹木)(根本で枝別れした木) 

 

私が80万円で購入した山奥の別荘には立木が多く、素人ですが伐採作業を進めています。

今回は2本の木が根本で合体して一本の木になっている双子の木の伐採を行いました。

[目次]

双子の木の全容

多幹木

2本の密集して生える立木が根本で結合しています。

更に画像の赤丸で囲った部分も結合している様子でした。

全長はよく分かりませんが、30メートル?とかでしょうか。

パノラマ撮影した画像を↓に貼ります。

背の高い多幹木

かなりの高さがあることがお分かり頂けると思います。

双子の木は一本ずつ切りたい

当初、双子の木を一本ずつ切ろうと計画しました。

理由は根本から切断して2本同時に伐倒しようとすると、重心が読みづらいし、切り株の断面も複雑だし、伐倒方向を正確にするには不確定要素が多すぎるからです。

ちなみに

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 「なぜ?」が学べる実践ガイド 納得して上達! 伐木造材術の「多幹木の伐倒」の項目には

単一木として一度に伐り倒すことはほとんど無理で、特有の難しさがあります。

とあります。

一般的にも多幹木は一本ずつ伐倒するのが望ましいようです。

当初の双子の木伐倒計画

まず一本ずつ切るためには、上部で結合している部分を切り離さなければなりません。

その為に脚立を購入しました。

そして結合部を切り離したとしても問題があります。

2本の木が接近しているため、ノコギリを入れるスペースが無いのです。

(後から調べた所、チェンソーの頭で突っ込んで切る方法があったようです)。

木の隙間にノコギリが入らない

 

その為、切り方に制限が出来ます。

制限の中で可能な切り方として以下のように考えました。

多幹木の切り方

今回は追い口を水平に切るスペースが無いので、縦に切るしかありません。

その代わり受け口を大きめに切ります。

受け口が大きく、追い口が少ない切り方をすると、伐倒方向が想定の真逆になるリスクが高まりますが、双子の木が伐倒方向の逆にあるためその危険は少ないです。

追い口を縦に切ったため、追い口にクサビを打ち込むことが出来ません。

そのためクサビは、双子の木の間に差し込んで打ち込むことにしました。

双子の木ならではのクサビの使い方と言えます。

 

下に通常の伐倒図を貼っておきます。

伐採方法

 

そもそも結合部が切り離せなかった

ここまでは単なる頭の中での計画だったのですが、実際に実行した所、双子の木の上部にある結合部の切り離しができませんでした

切り離せなかった要因として、「脚立の上で作業がやり辛かった」「想像以上に結合している面積が大きかった」事が挙げられます。

結合部は、脚立の上の方に乗って、更に手を伸ばしてやっとノコギリが届く高さだったので、作業しててかなり怖かったです。

根本で2本同時に切ることにした

双子の木の結合部を分断するのは諦めました。

しかし逆に言えば、結合部がかなりしっかりとしているという事です。

2本の木を一本として扱い、根本から同時に切れると思いました。(そう思うしか無かった)。

どの方向に伐倒すべきか…

多幹木の伐採方向

伐倒方向は2パターン考えられます。

①か、②か…

迷いました。

もし、双子の木の太さが2本とも同じぐらいだったら①が良いと思います。

長方形の辺の長い方向に切り倒したほうが、ブレずに真っ直ぐ倒れる感じがしますよね。

しかし今回は2本の木の太さに大きな違いがあります。

正直、①の方向に伐倒するとしてもどういう風に切り込みを入れればいいかイメージが湧きませんでした。

今回は②の方向で伐倒することにしました。

そもそも重心が②の方向に傾いている事と、2本の木の太さに大きな違いがあったので、細い方の木は存在しないという考えで切り込みを入れれば上手くいくと考えました。

実際に行った切り方

まず始めに、セオリー通りの伐倒をした場合に懸念される事がありました。

多幹木伐採の懸念

結合している部分の年輪の状態は切って見ないと分かりません。

もしかしたらメッチャ結合力が弱い可能性だってあります。

結合部の強度はグレーゾーンなのです。

多幹木伐採の懸念

双子の木を一本の木と考え、セオリー通りの切込みを入れると、太い方の木の伐倒方向が定まらないような気がします。

ある意味、追い口で太い方の木を完全に切断していることになるんですよね。

そこで最終的には以下のように切込みを入れました。

多幹木の切込み方

太い方の木しか存在しないという考えで切込みを入れました。

細い方の木は完全に切断している状態になりますが、伐倒方向に重心が傾いているので、多分オッケーと判断しました。

伐倒結果

伐採結果

(倒れている木の白くなっている加工の跡は、木の形が複雑だったので形を整えようとして途中で辞めたものです)。

伐倒方向としては、ほぼほぼほぼほぼほぼほぼ完璧な方向に倒れました。

重心も元々その方向に傾いていたということもあると思います。

作業はチェンソーで行いました。

素人なので、切り始める前に木に傷をつけて目印を付けました。

切りすぎるのが怖かったので一発で切るのではなく何回にも分けて切るようにしました。

そのおかげか、ほぼ目印通りに切ることが出来ました。

一つ想定外だったのが、木が倒れる直前に切るのを止めてクサビを打ち込みたかったのですが、追い口を切っていた時にそのまま木が倒れてしまいました。

ツル(切り株の切り残っている部分)の位置が切り株の中央辺りにあり、重心も伐倒方向に傾いていたので、思ったより早く倒れ始めてしまいました。

あと、自分の方針として追い口を切る時は、木の音を確認しながら作業したいから手ノコを使うと決めていましたが、チェンソーでテンションがあがってそのまま作業を進めてしまいました。

手ノコで作業をしたら、木が「ミシッ」となる音に気がついて、倒れ始める前に追い口の切断を止められたと思います。

次からは忘れず手ノコを使おうと思います。

 

あとグレーゾーンだった根本の結合部ですが、結構完全に一体化してるな、と思いました。

しかし少し茶色くなっている所もあり、強度は普通の年輪の部分よりは弱そうです。

感想

伐採結果

ともかく双子の木の伐倒が無事に済んで良かったです。

双子の木の伐倒は長期間悩んでいた事だったのです。

いつもは慎重に追い口を攻めるので、大迫力の木が倒れる光景を離れた位置から眺めて気持ちよくなる余裕がありましたが、今回はいきなり倒れ、素早く逃げて振り返った時には木は既に倒れており何とも不完全燃焼感がありました。

木が倒れる轟音も好きなのですが、チェンソーの音で全く分かりませんでした。

木の伐倒は想定外のことが起こるのはしょうがないのですが、追い口で手ノコに切り替えないとかの単純ミスはやってたらダメですね。

 

次ぐらいから、重心が伐倒したい方向の逆にある木を切らないといけなくなります。

日光の方向に枝が成長するから、ここからはどいつもこいつも重心が不都合な方向なのです。

まだ悩みは尽きない…

 

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